主催者メッセージ

高校ダンス部がマイナーであり大会も少なかった2013年、私たちは「高校ダンス部の活躍の場の創出」を目的とし、そして単にダンススキルを競い合うだけ大会ではなく漢字二文字で作品を表現する「表現力」を重視した大会としてDCCを初開催しました。そこから毎年多くの学校に参加頂き、ダンス部にとっての甲子園として目標にしてもらえる大会となりました。

この大会の実施に教育的意義と大きな責任を感じ、高校ダンス部の生徒を第一に考えた運営を心がけてまいりました。
そんな中、8年目を迎える今年、新型コロナウイルス感染防止のために多くの学校で部活動の停止が余儀なくされ、インターハイや甲子園をはじめ様々な大会が中止となりました。
ダンス部も同様に部活動が停止され、緊急事態宣言が解除された今日においても通常通りの部活動が再開できず、3密を避けての活動が多くの学校で続いています。

実際にDCC独自でダンス部顧問へのアンケートを実施し、下記の意見を頂きました。
「大会は実施してほしいが安全を考えてほしい」「まだまだ学校での部活動は再開できない」など
様々な意見を頂きましたが、言うまでもなく生徒の安全が第一です。

緊急事態宣言は解除されましたが、この状況の中で全国の高校ダンス部が1つの会場に集まる事は感染リスクが非常に高く、生徒の安全を脅かします。
しかし、一般的なイベントとは異なり、また来年とはいきません。

参加する生徒(選手)にとって一生に一度の大切な機会であり、今年参加出来なかった生徒のほとんどはもう一生参加する事が出来ません。大会に向けてチーム一丸となっての練習、成果発表のステージ、結果発表の場など、これらは高校生にとってかけがえのない経験であり、この経験を通して人間として大きく成長する事が出来ます。
DCCを中止とする事は、高校生からこの一生に一度の成長の場を奪う事につながります。したがって、私たちは高校生の安全を守りつつ、どんな形であってもこの貴重な経験の場を創出する責任があると考えています。

そこで、私たちは今年度のDCCを例年の夏から秋開催に延期し、更にavexグループ全体のリソースを生かし、オンラインでの実施を決定したしました。
私たちにとってもこれは未来に向けたチャレンジです。
単に生配信をするだけでなく、オンラインだから楽しめる方法や価値を同時に考えていかないと考えています。エンタテイメント企業として常に新しいチャレンジと楽しみ方を提供できるようにがんばっていきたいと考えています。